当然の話として土地や家を購入するからには必ず「売り手」が存在します。

ではなぜ現所有者は物件を手放すのでしょうか?端的に言うと「お金がほしい」という簡単な理由になりますが、具体的に物件を売りたいワケを知っておけるならば不必要なトラブルに巻き込まれずに済みます。

家が必要なくなったので売る人たちが大多数

所有者が家や土地を手放す大抵の理由は「必要なくなったから」というものです。例えば田舎の家に親の代が住んでいたが子どもたちは成人して都市部に出て家を建てているパターンです。

良くあるケースとして、老齢の親たちが既に死去してしまって家に住む人がいなくなったが子どもたちは誰も田舎には戻ってこないという状況です。

結局誰も住まない家は所有していてもしょうがないので売ってしまおうと言うわけです。賃貸で貸したがらない理由は、田舎で家を貸してもたかが3~4万円の低い家賃に対して家の修繕をしたり借り手の要求に応えるのが割に合わないからです。

この場合は一般的なケースなので比較的安心して取引ができます。

隠れた問題が潜んでいないか確認する

しかし家自体に何らかの欠陥やトラブルがあって手放すという理由であれば注意が必要です。とは言ってもよっぽど正直な人でない限りわざわざ売れない理由になりそうな事を話してくれる売り主は存在しません。

建物自体に問題が潜んでいないか確認するには事前診断が欠かせません。建物の構造や土台や屋根といった目に見えない部分まできちんと調査した上で見積もり金額を出してみましょう。

この段階で現状の物件に問題が多く大規模な改修となり割に合わなそうであれば、その物件の購入を見送るのが最善の選択肢です。せっかく購入する気になったのに調査の段階でダメになるのは残念ですが次を探しましょう。


建物以外の理由(過去に起きたトラブル)が心配なら近所の聞き込みは欠かせません。意外と村の商店などは地元の人が行き交いしている場所なので何か情報を持っているかもしれません。

自分が家を購入したいことを近所の人に話すならば親切な人は情報を提供してくれるかもしれません。もし近所の人たちが異口同音に注意すべき事を言っているなら、信ぴょう性が高いといえるでしょう。

しかし田舎では事実でなくても噂話のレベルでまかり通っている場合もあるので、聞いた内容をどう判断するかは個人の判断に委ねられています。