前回の記事で「田舎暮らしに向いている人のタイプ」というのを書きましたが、今回は「向いていない人のタイプ」を紹介したいと思います。
「都会が好きだから」と言った前提が違うものはさておき、あくまでも「田舎暮らしをしたいけれど・・」向いていない人について考察しましょう。
人間関係で悩みすいタイプの方は要注意
これは都市部から移住もしくは結婚を機に田舎暮らしを始める方が抱えやすい悩みの共通点と言うことができます。
ここで少し枠の大きな話をさせていただくと、日本というのは農耕民族なので農業を元に社会を形成してきました。農業というのは動物の狩猟と違い、家族や地域単位といった大勢で働くスタイルです。
道徳概念や価値観についても「皆が行っていることが正しい」とされる傾向があり、集団心理が働きやすい部分があるという趣旨の内容を読んだことがあります。
それと共に集団で助け合ってきたので、仮に家族以外であったとしても自分自身や家族のように考える方が少なくありません。現在の都市部は個人主義ですが、田舎は昔ながらの日本の考えを色濃く維持していることが少なくありません。
本論に戻ります。
個人主義や自己責任と言われる都会とは違い、田舎は元々「相互扶助」により生活を営んできたのでプライバシーの概念が未だに大きくかけ離れている事が少なくありません。
田舎は若者たちが次々と都市部へと出てゆきますが、田舎へ引っ越して来る人は少ないです。田舎には外からの風が入りずらいので、都市部とは違い考え方や概念が固定化されやすい状況にあります。
そのような訳で、必要以上に自分のプライバシーに立ち入ってこられるのと田舎独特の価値観を押し付けられる(と感じる)のが人間関係の軋轢(あつれき)を生みやすい土壌になっているのでしょう。
自分の家族ならまだしも近所の人からそういう扱いを受けるのはあまり嬉しい経験ではありませんよね・・他にも人の噂や批判などは日常茶飯事です。
このような状況が生じた時に悩んでしまいやすいのか、「人は人だし」と割り切れるかが田舎暮らしにおける人間関係の大きなポイントです。
この点は男性よりも女性の悩みにおけるナンバーワンだと思います。
一線を引いて自分の道を歩めるかどうか
そんな時に一線を引いて自分の道を歩めるのか、それとも田舎生活嫌になってしまうのかが大きな分かれ道です。こちらでも書きましたが、田舎暮らしの目的がしっかり定まっていればさほど気にしなくても良いのではないかと思います。
私自身田舎生活をして現地の人とも濃い付き合いをしてきました。嬉しい経験を沢山することもあれば,嫌なこともありました。時には一線を画して付き合うこともありました。
田舎の人を変えることはできないので、あくまでも自分の感じ方や対処方法次第なのかとは思います。いずれにしても自分にとってプラスにならない人とは適当に付き合って受け流せるぐらいの方が良いでしょう。