田舎の道路と青い空

田舎暮らしで住むのは「家」ですが、生活は「地域」でするものです。

家を検討するのと同じほど住む地域も十分に熟知した上での決定が望ましいでしょう。地域を知るために四季を十分に味わった後に引っ越せるならば比較的スムーズに当地の気候にも慣れることができます。

現在住んでいる地域とさほど変わらないと思えても場所によっては「風が強い」こともあります。どういうことかと言うと、風が強いと体感温度が低いのです。

ネットで天気予報や四季の気温を調べたところ、さほど気温も低くなかったので安心していたのに、実際に住んでみたらとても寒かったなんてこともあり得ます。

一般的に「~おろし」と呼ばれている地域は冬は風が強くて体感温度が低いと考えてよいでしょう。→ wikipedia 颪(おろし)の説明はこちら

ベストなのは四季の特に夏と冬に何日か過ごしてみることです。

一番厳しい季節を過ごして確かめる

例えば温暖な地域や盆地の地形の場所であれば夏の一番暑い時期を過ごしてみましょう。近年は温暖化の影響でますます暑くなっていますが、実際にやってゆけるでしょうか?

確かに田舎は東京や大阪といった都市部の暑さとは幾分異なります。しかし自分の体感では住む場所として許容できるのかよく考える必要があります。

特に夏より考えなくてはならないのが冬の気候です。今の日本で「夏は本当に涼しい」というのは「冬は本当に寒い」という地域がほとんどです。

それで夏の涼しさだけに惹かれて引っ越してみたものの、最初の冬で降参した、なんてこともあり得ます。

冬の時期にどのくらい冷えるのか、雪はどれだけ降るのか実際に体験してみることをおすすめします。冬の時期の雪かきや自動車の運転をしてみて本当にやってゆけるかどうか確認しましょう。

日本に住む限り四季の変化はあるものです。夏/冬のどちらの気候も自分にとって暮らせる範囲内であれば、その地の気候は自分に合っていると言えるでしょう。