これから田舎暮らしを検討される方にとって「海で暮らすか山で暮らすか」どうかは大きな選択になると思います。
どちらで住むことになるとしても、それぞれのメリットやデメリットを比較考慮して決定するならば、田舎暮らしを楽しむことができるでしょう。
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海辺の暮らしはどうか?
私は個人的に海辺が大好きです。東京に長年住んでいた私にとっては千葉や茨城といった太平洋沿いの海辺での生活に憧れます。夏場の太平洋の広い空と青い海のコラボレーションはいつ見ても飽きることがありません。
私が子供の頃、新聞の折込に千葉や茨城の海辺やその近辺に別荘や分譲住宅の広告が頻繁に入っていたのを覚えています。都心部と比べると土地代が格段に安いので庶民でも買える物件として注目されていたのでしょう。
しかし、本当の海辺に住むとなると忘れてはならないのが独特の問題ですがその一つとして「塩害」というのがあります。
塩害の問題について
海辺の大気中には塩分が含まれており、それが家や自動車の金属部分の錆の原因となるのです。塩害が起こりやすい地域は海辺と言えますが、風速や風向きによっても状態が日々異なるので「何百メールなら大丈夫」とは保証できないのです。
新築で建てるにしても現地の施工経験がある工務店にお願いしてどれだけの材料を使うと通常の住宅よりも長持ちするのか、費用が余分にかさむのかを慎重に比較検討する必要があります。
海風が強い日や台風が通った時などは特にメンテナンスが必要になります。メンテナンスの基本は水洗いなので、余分の労力も確保しなくてはなりません。
津波の問題も見過ごせない
2011年の東日本大震災以降、津波の被害を目の当たりにしてきたので、人によっては海岸沿いに家を建てたり住むことに対して抵抗を感じている方がいるのは想像に難くありません。
もちろん今回の震災は1000年に一度と言われていますし、津波に関しては各自治体が避難の指示に際して明確なガイドラインを打ち出している所が増えているので安全面では向上しました。
しかし家を建てるとなると一般的には一生に一度の高い買い物なので「万が一」の事を考えると二の足を踏むのは当然です。
代替案としては「海辺の高台に住む」というものがあります。塩害の根本的な解決策とはなりませんが、津波の心配がありません。
他にも津波の影響が及ばない(及びづらい)地域に住むという選択肢があります。東京からだと千葉の内房はアクセスもよく生活のしやすい地域といえるでしょう。
まとめると 海辺での生活は通常の田舎で考えるべき点に加えて津波や塩害といった独特の要素も考慮に入れる必要があります。