田舎暮らしに失敗して都市部へ戻って行ってしまう人のパターンを挙げてみました。多くの時間と金銭を費やしながら撤退してしまうのは損失があまりにも大きいので事前に考えておきたいものです。

失敗の共通点は「検討している段階で理想と現実のギャップにまで考えが及ばなかった」ことにあります。大きな決定をする前に現実を見据えて、自分や家族がやってゆけるか考えることをおすすめします。

地域との問題-適当に受け流せるかどうか

住む地域によっては濃厚な人間関係を楽しむ(?)ことができます。よく言うと世話焼きで悪く言うと過干渉です。プライバシーに立ち入られた時に過敏に反応するか、適当に受け流せるかによっても結果は異なります。

実は田舎の人にとっては「良かれと思って」干渉してくることが少なくありません。実際の行いの良し悪しはさておき、人々の干渉を善意に受け止められるかも大事です。

田舎独特のルーズさや、内部の上下関係、根拠のないうわさ話などが聞こえてきた時も辟易(へきえき)してしまって田舎生活のメリットに目が向かなくなってしまう人も難しいでしょう。

※ここまででの部分で女性は田舎がイヤになってしまう人が多いようです。

残念ながら田舎というのは多かれ少なかれ上記のような傾向が見られるのでそれが許容できない人は田舎でやってゆくのは難しいかもしれません。

それでも本当に田舎に暮らしたいのであれば、部落のような地域ではなく別荘地や新興住宅として建てている地域に居を構えれば田舎独特の地域差は少なくて済むでしょう。

家族との問題-コミュニケーションは十分か

夫の側が田舎暮らしに憧れれてしまい、妻の同意を得ないまま強行してしまうパターンというのも少なからず存在するでしょう。

妻も夫に付き添って行ったものの、案の定都会で楽しんできたものが全くなくなり田舎生活に馴染めずに妻だけ都市部へ戻るというケースも十分に考えられます。

それを機に別居や離婚・・なんてことになれば、せっかく幸せになるための田舎暮らしが台無しになってしまいます。

家族と移住について話し合う時には十分に意見を交わして双方の必要を理解したうえで実行することをおすすめします。→ 関連記事

個人の問題-実は田舎が合わなかった・・

田舎に憧れて移住したものの「総じて自分には合わなかった」と感じて都市部に戻られる方もいらっしゃいます。

例えば田舎の大自然の中で農作業を楽しむといったイメージ先行で移住したものの、思うようにゆかずにつまらなくなってしまうこともあります。

また人によっては「自分は都市生活をしてきたので物事を熟知している、しかし田舎人は無知だ」と言った空気が相手に伝わると、田舎の人は上から目線のように感じて「どうせ都会者は・・」という態度で接してくるかもしれません。

あくまでも田舎生活の基本は「郷に入っては郷に従え」です。自分が望まないことを行なう必要は決してありませんが、地元の人たちが今まで培ってきたものを尊重する態度は最低限必要です。

娯楽がないというのも人によっては思った以上にこたえるようです。田舎ならではの楽しみも本当に沢山ありますが、人によっては刺激が少ないと感じるようです。(畑作業は自然と向き合える分、孤独かもしれません)

それで、しょっちゅう車を走らせては街中へ行くことが増えてゆき、徐々に都会の夜の明るさが懐かしくなってくるものです。所詮人って無い物ねだりなのでしょうか・・

「田舎へ行って畑作業を始めるぞ!」と意気込むのも悪くありませんが、元々自分が本当に好きなのか今の時点である程度試してみるのをおすすめします。

現時点で自然と向き合う形式のレジャーを楽しんでいる人たちにとって田舎暮らしはより一層行える機会となるので、問題にはならないでしょう。

都市部在住の方たちが田舎暮らしを始めるうえで多かれ少なかれ、カルチャーショックを受けることがあるかもしれません。コツは事前に現実をよく知っておいた上で、どのように対処できるか準備しておくことにあるでしょう。