田舎の土地に移住を決めて新築で家を建てるとなると、どこに家を建てるか最初に決めなければなりません。地元の事情に通じた信頼できる工務店さんにお願いするのがベストの選択肢と言えるでしょう。

田舎の事情に通じてない都市生活者が「ここは良い!」と感じる土地と地元の人が相応しいと判断する土地には若干の差異が生じることがあります。

その一つが「地元の人が家を建てたがらない土地」の存在です。

地元の工務店の担当者が建築のGOサインを出したがらない理由が含まれているかもしれませんので、一つの情報の参考にされてください。

以前に何らかのトラブルが生じた

田舎のある地域においては土地の仕切りが曖昧になっている所もあるようです。いわゆる「先代からの慣習によって」土地の境界が明確に定められておらず、隣家との主張が異なることもあるかもしれません。

土地の取得や境界に関して以前にトラブルが生じた土地には注意が必要です。境界線上のトラブルに関しては殆ど隣家が関係しているので家を建てても後々気持よく済むのは難しいです。

都会のマンション暮らしならさておき、田舎のお隣りとの関係で土地(金銭上)のトラブルや禍根が残りそうな場所は避けておいた方が無難でしょう。

過去に自然災害の被害に遭った

例えば田舎の山間部の地域だと降水量が多い地域には土砂崩れが発生しやすい場所や河川が氾濫しやすい地域があります。

新たに家を建てる上で、見た目は良さそうに見えても災害が起きやすい地域やその近辺にはリスクが伴います。過去に何ならの災害が生じたか確認しておく必要があります。

役場には大抵「災害ハザードマップ」というのが存在しており、特定の地域においてどんな災害が生じやすいが色分けで記されています。

あくまでも大まかな地域ごとの区分なので、具体的な土地を選ぶ際には地元に人の意見も注意深く取り入れましょう。


私が住んでいた地域では自然災害のリスクの他に雪が積もりやすい地域というのがありました。ちょうど国道から山道に入る地形の関係で冬場に雪が吹き込み、他の地域よりも雪が積もっていました。

田舎暮らしでは日当たりも大切です。平地で家が建てやすそうな地域でも近くに山があって昼の3時を過ぎると早々に陰ってしまう地域もありました。

曰(いわ)くつきの土地なのか?

田舎のある地域には曰くつきの場所というのがあります。それこそ地元の人しか知らない過去のトラブルや日本独特の風習に関する理由により手を付けたがらない土地のことです。

私も因習のない東京で育ってきたので「気にしなければ良い」と個人的には感じています。その分安く土地を譲ってもらえれば得もしますし・・

ただし現実問題として土地に何か埋まっていたりすると困るので、取得を決定する前に調査をしておく必要はあるでしょう。