田舎で家を建てるにしても中古物件を購入するにしても大きな決断となります。それで家を手に入れる前にまずは現地に住んでから物件をゆっくり探しても遅くはありません。その理由について詳しく解説します。
環境が自分に合うかどうかを確かめる
まずは最低1年は現地に住んでみるのが得策です。それは田舎の環境が自分に合っているかどうか分かるからです。特に山間部の田舎では冬になると雪が降ったり寒さが厳しかったりと思いもよらない状況に遭遇することがあります。
1年の春夏秋冬全ての時期、特に自分にとって一番厳しい時期を過ごすのは得策です。置かれている環境の中で自分や家族が本当にやってゆけるかが明らかになります。大金をはたいて家を買ってからでは遅いのです。
他には田舎の環境そのものが本当に合っているかどうかは実際に住んでみないとわかりません。住み始めてから実は田舎暮らしが意外と自分にとって楽しくないと感じることもあるでしょう。
家を購入した後で撤退するのは余分の時間と費用の損失にもつながります。
「田舎でやってゆける自信がある」のと田舎生活を楽しく感じるかどうかは別問題なので、実際に生活体験を積み重ねながら慎重に検討されることをおすすめします。
似たようなケースとして「自分の望んでいる田舎はこんな感じではない」ことに住んでみて気付くことがあるかもしれません。賃貸でとりあえず住んでいたほうが、他の地域の田舎へ簡単に引っ越すことができるのです。
土地勘を身につけるのに一定期間が必要
地元の事を何も知らないで物件を購入するのと、実際にある程度の期間住んでみて選ぶ地域は若干異なるはずです。なぜなら地元の地域の土地勘というのは実際に住んでみて始めて備わるものだからです。
特定の村に住むことを決めたとしても「どこに住めば良いか」は地元の土地勘が物を言います。もちろん信頼できる不動産屋さんがいるならば心強いですが最終的に選択するのは自分なので、土地勘があれば十分に自信を持って決定できるのです。
村の中でもどの場所が住みやすいか或いは雰囲気が良く自分のフィーリングに合うかというのは、ある程度現地に住んでみないと分からないものです。
最低1年間くらいは試しに住んでみて、自動車で地元をくまなく走り回りましょう。昼と夜だけでなく天候の良い日や悪い日にもひと通り回ってみると全体的な雰囲気がつかめてきます。
物件購入まで住める場所とは?
◆村営住宅かアパートになります
最初は地元の事を全く知らないよそ者の身分で賃貸物件を探すことになるので、田舎の空き屋を探すのは至難の業です。
不動産屋が賃貸物件を紹介している地域であればお願いすることもできますが、もしなければ車で通える範囲の場所に引っ越してこまめに移転予定の地域に通うのも現実的です。
または地元の村に移住するのを前提で貸家を探すのであれば役場に行ってみるのも一つの方法です。今後地元で家を購入/建てたいとの希望を伝えれば一時的に公営住宅の入居も融通してくれるかもしれません。
地元を十分に知るための一番の方法は「実際に地元に住んでみる」ことなので、まずは賃貸でプレ移住するのが得策です。