ここまでで田舎生活に関して様々な条件や良し悪しについて書きましたが、いざ移住するとなると田舎の人たちは居住者を迎える立場になります。では田舎の人々は居住者に対して何を期待するのでしょうか。

安心感を求めている

まず第一に田舎の人にとって都会から引っ越してくる人は紛れも無く「よそ者」です。特に田舎に住んでいる年配者にとって隣近所の人々は数十年来の関係なので、新しく移住してきた人に対しては多かれ少なかれ不安感というものがあります。

できるだけ早い段階で隣近所や班長さん(地域を取りまとめている人)に挨拶に行くことをおすすめします。自分が許せる範囲内で個人の情報をこちらから伝えるようにしましょう。

こちらの事を知らないと田舎の人は知らない部分を想像で埋め合わせて一つの「人物像」を作り上げるかもしれません。偏見の原因を取り除く意味でもコニュニケーションは欠かせません。

村や部落の役に立ってほしい

都市部と違って田舎というのは本来「人々の助け合い」で成り立ってきた部分が大きいです。それで村の中で様々なイベントに駆り出される機会が増えてゆきます。

道路の掃除や葬式の手伝いに至るまで幅広くあります。ただし何もかも無理に出る必要はないと思います。自分ができることは行い出来ないことに関しては前もって伝えておけば良いだけです。

皆が参加しているものに自分が加わらないとあれこれ言う人が必ず現れますが「全ての人を喜ばすことはできない」ことを念頭においておきましょう。

あれこれ言う人は結局はそういう人なので「仲良くなれなくて良かった」ぐらいの度量でいるほうが安全でしょう。(敵に回す必要はありませんが)

基本的には「自分ができることはOK、出来ないことは無理」というスタンスが無難です。これは田舎でも都市部でも同じなのではないでしょうか?

どこまで関わるかは本人次第ということですね。

ただし田舎は若者が極端に少なく高齢者が多いので、地域の役に立って欲しいという考えがあるのも確かです。

村の活性化にひと肌脱いでもらいたい

田舎の方たちも外部から来た移住者が様々な技能や経験を積んでいることを知っており、ぜひ自分たちの村で還元してほしいと考えています。

様々なイベントや役を買ってほしいと頼まれることもあるかもしれません。しかし出来ることとそうでないことがあるので、この部分は自己判断にお任せします。

※覚えておきたいのは「何かを必ずやらないと田舎の人は受け入れてくれないわけではない」ということです。結局人と人が仲良くなるのはその人の性格であり価値観です。

ぜひこの点は圧力に感じることなくドライで良いのではないでしょうか。もちろん自分がどれだけ地域そのものに溶け込みたいかにもよりますが・・