こちらの記事でも書いたように田舎への移住はプレ移住(賃貸)→本移住(物件の購入)という流れが比較的安全だと思います。
では1年ほど田舎で実際に住んでみて本当に定住すべきかどうかを決定する上で何を考えれば良いのでしょうか?細かな事は色々ありますが大きく年代別で分けると「仕事」と「生活のしやすさ」が主なポイントになります。
収入源をきちんと確保できるのか?
若い世代の方たちにとって一番重要なのが「収入源」です。若いので車での生活や多少の不便さはあまり気にならないかもしれませんが、収入がないとやってゆけません。
1年くらい田舎で生活してみて自分が望んでいる定職に就けたかどうか思い起こしてみましょう。最初の数ヶ月はバイト程度の仕事で食いつないでいたとしても、いつまでもバイト生活では家族は成り立ちません。
仮に住んでいる周辺で仕事が見つからず、なおかつ車で1時間以内の近隣の市内でも仕事が見つからなければ、その地域での生活は現実的でないかもしれません。(→ 田舎で仕事を探す方法)
家族の将来のためにも撤退する勇気は必要です。
フリーランスで仕事を立ち上げる方法というのもあります。田舎で1年ほど仕事をしてみて収入さえ安定していれば今後も生活するのはさほど難しくないでしょう。
生活はしやすい環境なのか?
こちらは主に中高年、特に定年退職後に田舎への移住を考えている方向けの内容です。若い世代とは違って退職金と年金があるので収入源に関してはさほど困りません。
しかし60歳前後にもなると「老後」のことも視野に入れながら移住を検討しなくてはなりません。今住んでいる田舎の地域は生活しやすい環境でしょうか?
具体的に言うと日常生活に必要な施設、スーパー・銀行・病院等は近場にあるでしょうか。今後,自分たちが車を運転できなくなった時でも自力で生活が可能でしょうか。
これらの点を考えると車がないと生活が成り立たない地域は長期的に見て難しいかもしれません。環境が良くても「生活が不便でない」地域を選ぶのが賢明な選択です。
補足として、ど田舎に住んでいる年配者たちは大抵息子たちの世代と住んでいるので生活はさほど困りません。1人暮らしのお年寄りについては村のヘルパーさんたちが援助に来ています。もっぱら田舎では80代の方たちでも元気なお年寄りが多いですが・・