「地域における医療格差」と言うのをご存知でしょうか?
日本では保険制度がしっかり整っているので、基本的には貧富の差に関係なくどの病院でも標準的な医療を享受することができます。しかし各地域によって医療レベルの質は確かに異なります。
例えば東京の23区内などに住んでいると、特定の病気にかかったとしてもその分野における専門的な医師を容易に探し当てることができます。
田舎の病院事情
しかし、田舎の山村部ではそうはゆきません。私の住んでいた地域でも、主に2つくらい診療所レベルの病院がありましたが。1つは外部から越してきた開業医(拝金主義が見え隠れして感じが悪かった)と隣接している市内にあった病院の診療所でした。
風邪だと分かりきっている状態で来院して薬をもらうぐらいは構いませんが大きな治療や手術はできません。
かと言って近隣の市内にある病院で手術ができるかというと非常に疑問が残ります。結局市内に他の病院がないと困ればその病院に行かざるをえないので、地元の患者さんはやって来て自然と経営は成り立ちます。
私の知っている市内にあった病院はいずれも評判の悪いものでした。(県の中心部にある大学病院から医師が派遣されていましたが、医療レベルの低さを体験しました・・)
それでもし田舎暮らしをしていて大きな治療や手術が必要になったならば、迷わずに元々住んでいた地域で探されるか東京などの大きな都市部で治療を受けられることを強くおすすめします。
医療に対する考え方の違い
しかし、「地元の人は地元の病院で治療を受けるんじゃないの?」と思わるかもしれませんが、それは別の選択肢を知らない、つまりそれしか方法はないと考えているのかもしれません。
自分の知らない都市部で病院を探すことに難しさを感じていたり、通院や家族の行き来を考えると地元で受けるしかないとお考えの方もいるでしょう。
外部から田舎に来られた方のメリットは「田舎以外の状況も知っている」ということです。残念ながら今のところ田舎は医療格差の”底辺”にあることが少なくないので、自分の体にとって最善の選択を取りたいものです。