田舎の地域から若者たちが多く都市部に移り住むようになって、村にいるのが年配者だけという地域も少なくありません。
人口登録としては若い世代もおられるのかもしれませんが、日中は大抵市内まで仕事へ出かけているので、村は老人だけになるのです。
大きく分けて3種類の老人たちがいた
私の観察によると日中の時間帯に家にいるのは老人ばかりですが、大きく分けて3種類の方たちがおられました。
畑仕事に出かける方たち: すでに退職をされており年金生活で暮らしていますが、趣味の一つとして畑に出かけてゆきます。
澄んだ空気の中、体を使って土をいじるという作業は身心にも良い影響を与えるようで、歳を取ってはいても快活な方が少なくありませんでいた。
家にいて一日中テレビを見ている方たち: 住宅の多い所に住んでおり自分の畑を持っていなかったり、元々農業を営んでなかったり、あるいは既に体調を崩されて家で休んでいる方もおられます。
理由はともかく家で一日中テレビを見ているので、頭を使うことがますますなくなり老化が早まってゆきます。昼間のテレビなんてろくな物を放映していなので、家でテレビを見続けているとますます内向的になってゆきます。
家に一日中いると物を考えなくなるのか、思考力の衰えを感じることも少なくありませんでいた。
外に楽しみを見出す方たち: 外にゲートボールやグラウンドゴルフをしに行ったり、車で出かけたりする方たちです。自分がどこまでできるかによって活動範囲は異なりますが、積極的に外へ出る姿勢がうかがえます。
あとは村のデイサービスに行かれる方たちです。体が不自由になると家に引きこもりがちですが、本人の意向や家族の配慮のもとに出かけている方たちもおられました。
大きく分けて大体このパターンに収まるかと思います。もちろん1と2や、2と3の組み合わせの方もおられるでしょう。ただひとつ言えるのは外に出て体を動かしている方が健康には良いということです。
都会でも田舎でも変わらないのは、歳を取っていても体を動かせることのできる方や外向的な方たちは、割合健康な方が多いということですね。