田舎の地域において中心的な産業は主に観光と農業です。農業に関して言うならばその土地に見合った作物があり、相性の良い物を植えると比較的順調に、なおかつ味の良い物ができるそうです。
私の知っている範囲で村では主に大根とトマトが主要な農産物でした。(他にも沢山あります)特に大根に関しては時期になると人を雇って大々的に作物を育てていました。
村では大根でお屋敷が建つらしい
以前実際に大根農家を手伝っていた友人に聞いたところ、早朝の大根抜きが時給1,500円というから大したものです。(田舎のスーパーでは時給720円が目安)
早朝(ほとんど深夜)から車に大型の投光機を載せて刈り取り作業をして、朝には出荷できるようにします。先日東京の中心部を歩いていたところ、八百屋さんにその地域の大根が卸ろしてあるのを見て懐かしくなりました。
私の観察では農業も一つのビジネスなので、特定の作物に関しても自分の土地で何がうまく出来るかを見とって早く作った者勝ちなんじゃないのかなぁと思います。
つまりビジネスにおける先行者利益というものですね。
いわゆる需要が一気に上がってゆく時期に作物を始めた人は多大の利益を得ることができるので、私の住んでいた田舎でも「大根御殿」と呼ばれるお宅がありました。
大きなお宅でなおかつ屋根瓦もしっかりしていていかにもお屋敷という感じでした。
どれだけ儲かっているのか具体的に聞いたことはありませんが、田舎の人は儲かっていても羽振りは良くならないので、誰がどれだけ儲かっているのかは分かりませんでしたが、生活に困っていないのも確かでしたね。