田舎で引っ越しをする際にはあいさつ回りは必須だと私は感じています。まず始めに外者が引っ越してくると田舎の人はどう感じるのでしょうか?私自身の経験から解説したいと思います。
田舎の人が抱きうるかもしれない感情
基本的に田舎の人は外者が引っ越してくるとあまり嬉しくないというのが率直な感情だと思います。「聖地に入り込んできた!」とまではいきませんが、「おらたちの土地に何をしに来たんだ」くらいの感覚はあるでしょう。
私も以前引越し時に、挨拶前に車を家の周りに何台か置いたら一発かまされたことがあります。こちらからすると正当な理由ではありませんでしたが、簡単に言うと「気に食わなかった」のでしょう。
こんなに露骨な態度を取る人は多くありませんが、まずは車を入れる前に駆け込んででも挨拶に行くのが地元の人の感情に配慮した行動だと言うのに気が付かされました。
それからは引っ越しをする時はなるべく前もってあいさつ回りに行くことにしました。
どの範囲まであいさつ回りをするべきか?
これは人それぞれ意見が異なる部分だと思いますが、私があいさつに行っていた範囲は「自分の家と隣接しているお宅」です。
畑や田んぼを隔てていても相手(こちら)から生活の様子や出入りが近くに見える所は行っていました。とは言っても合計数軒なのですが、お隣さん同士は数十メートル離れているところもありました。
簡単な自己紹介と引っ越してきた理由、そして何よりも「これからお世話になります」の一言は本当に大切です。
「お世話になんかならないんじゃないの?」と感じられる方もいるかもしれません。しかし今後の事は誰にも分からないですし、そこに住まわせてもらえる事自体が「お世話になっている」という気持ちでいたほうが、周囲とのコミュニケーションもスムーズにゆくでしょう。
幸い私たちの場合は大家さんが近所なので「筒抜け」だったようです。自分の事を詳しく話さなくても近所の人たちの好奇心は満たさていた様子でした。
お使い物について
お使い物ですが、私は市内にまで行ってタオルを買っていました。地元の人も同じ店に行くことがあると思うので、あまり安すぎず・高すぎずの気持ちが伝わるものを選んでいました。
もしその家から何らかの事情があって退去するのであれば、先ほどのあいさつと逆のことをします。「立つ鳥跡を濁さず」ということで気持ちよく出てゆくことができます。
これは都市部でも当然かもしれませんが田舎ではより重要になってきます。後々のお付き合いにも影響を及ぼしますので「最初が肝心」と思ってやっておいて損はありません。