私が東京から引っ越して初めて暮らしたのはアパートでした。

前もって現地を下見しておいた時に既に現地に住んでいた友人に紹介してもらって契約をすることができました。

東京などの都市部だとアパートというのは大きな建物の中に各部屋があり、部屋と部屋はひと続きになっています。しかし田舎のアパートと呼ばれる建物には小さな一軒家が何軒か並んでいるものもあります。

田舎のアパート

見てただくとお分かりのように長屋のようにつながっているのではなく、一軒ずつが独立しています。つながっているよりもプライバシーは保たれるのでありがたい限りです。

間取りは6畳間×2部屋+6畳くらいのキッチンです。それにトイレ(もちろん汲み取り式)とお風呂(シャワー無しの風呂釜のみ)で3万円です。

思わず「安い!」と思われた方は間違いなく都市生活者でしょう。私もそのように思っていましたが、現地の物価や仕事の時給などを総合的に考えると若干割高になります。

何でど田舎なのに貸家のアパートなど存在していたのでしょうか。

ど田舎にアパートを作った(であろう)理由

私が住んでいたのは間違いなくど田舎でした。普通田舎というと自分たちが住む家があるだけで、人に貸す目的のアパートはあまり存在しません。なぜ田舎にアパートが存在していたか、大家さんはアパートを作ったのでしょうか。

私が住んでいた田舎はスキー場が割りと近くに存在する観光地でした。それで冬の間だけでもスキーに通うために部屋を借りたいというニーズが存在していました。

スキー場

そんな人をターゲットにして作ったのが私の住んでいたアパートです。熱心なスキーヤーやボーダーの方たちは一冬借り切るという人もおられるようで、そうすると4ヶ月×3万円=12万円の家賃収入が見込めるのです。

「冬以外はどうすんの?」と思われるかも知れませんが、あんまり人は住んでいる気配はありませんでした。(それで私が借りられたという事なのですが・・)

採算の取れないアパートを建てるのはきっとお金持ちの一種のステータスだったのでしょう・・

私の住んでいた村には当時確認できる範囲でこういったアパート群が4件くらい存在していました。値段も同じくらいでしたね。