古民家

田舎暮らしをする上で古民家に住んでみたいと言う方は少なくありません。古民家を快適な住まいにするためには再生(改築)が必須になりますが、古民家再生は現実的なのでしょうか?

メリットとデメリットを比較してみましょう。

古民家再生のメリット

田舎らしい生活を満喫できる:

これが一番大きいメリットではないかと思います。田舎生活を楽しみたい人には幾つかのタイプがあり、田舎の環境を楽しみたい人に加えて家の中も田舎らしく生活したい人です。

室内の独特の梁や太い柱は、まさに世界に一つの自分だけの空間を作り出してくれます。住居としてだけでなくアトリエや工房といった自分の作業場を兼ねることのできる広さが古民家にはあります。

古民家そのものが芸術の一部とも言えるので、自分の趣味や物づくりといった仕事をする上ではこの上ない環境です。木材の材質などにもよりますが、きちんとメンテナンスをすれば末永く住めるのも大きな特徴です。

古民家再生のデメリット

高額な費用がかかる:

古民家に住みたい人にとってこれが一番のハードルになっています。古民家を再生するとなると大規模な改修が必要になるからです。

昔の家屋は耐震設計になっていないため土台から作り直さなければならないことがあります。建物全体を解体してから土台を作り直すとなると新築の建物と同じ程度の費用と手間がかかることもあります。

古民家再生というのは中古の戸建てのリフォームとは程度が異なるので「ちょっと手直し」という訳にはゆかない事を覚えておきましょう。

空間が広いので断熱性に欠ける:

一つの部屋ごとの空間が広く天井も高いので特に冬場の時期は寒くなります。現代建築と違って密閉性は高くないので住む地域によって室内もかなり寒くなるでしょう。

しかし古民家に住みたい人は「田舎暮らしを満喫したい」人たちなので冬の寒さはあまり苦にしないかもしれませんね。薪ストーブや囲炉裏(いろり)掘りごたつなどを入れるのも雰囲気ある暖の取り方です。

建物や空間が広いとどこからとなく虫が入ってきます。都会ではGしか見ることはありませんが田舎ではあまり見かけません。むしろ都会で見たこともない虫と触れ合う機会にもなります。

古民家に住みたい人の理由は単純に「好きだから」なんだろうと思います。古民家に魅せられてしまった人に理由など必要ありません!ただ、大抵の場合は家族と同居する訳なので、じっくり話し合って(説得して)みましょう。ちなみに私も古民家が大好きです。