私が育ったのは東京なので冬になってもめったに雪が降りません。
仮に降ったとしてもうっすら積もる程度です。しかし関東圏(一都六県)といえども標高が高いと意外にも雪も積もりますし、かなり冷え込むのです。
私が住んでいた地域は北関東の大体標高500~1000メートルの高原地域で、家も標高700メートルとかなり高いところに位置していました。
国道から見えるところにスキー場が位置していたのでどれだけ雪が降るかはご想像に難くないと思います。
今となっては暖冬の影響で積雪量や降る時期も以前と比べて限定されていますが、私が住んでいた時は12月の半ば過ぎに雪が降り始めると翌年の3月頃までは道路が一面雪で覆われてアスファルトが見えなくなる程でした。
1回雪が降る度に30~40センチほど雪が積もります。それで冬場は自宅周りと駐車場の雪かきをしなくてはならないので余分の労働が増える大変な時期でもあります。
冬の時期と地元の人々の仕事
この時期はスキー場や周辺のホテル・ペンションなどはかきいれ時です。
夏場の時期に農家を営んでいる人たちは冬はほとんど仕事が無いので、スキー場などで短期のバイトをしている人も少なくありませんでした。他にも村の除雪作業などの雇用も生まれます。
それで12月の半ばになっても雪が振らないとスキー場をオープンさせることができずに=収入の機会を逸する=損失になるので、関係者にとってはまさに冷や汗モノです。
【イメージ図】
冬一番の大雪が降ることでやっと胸をなでおろすことができるのです。一般庶民にとっては冬の雪は厄介で仕方がありませんでしたが地元の業界関係者にとってはまさに死活問題です。
地域は違えどスキー場のある地域は大抵どこも同じ事情なのでしょう。冬の雪は「見て楽しむ」くらいが丁度良いのではないかと思います。雪と共存するのは色々と苦労も多いものなのです。