畑と山の遠景
【同地域内の風景です】

田舎で生活をしていると本当にのんびりした生活を送ることができます。
例えば、平日に1日家にいるとなるとどうなるでしょうか?家の廊下から外を眺めた私の回顧録です。

田舎の一日はこんな感じです

音の変化:村では1日3回サイレンが鳴りました。朝の6時と正午、そして夕方の6時です。その他は鳥の鳴き声や動物よけの空砲、遠くで畑を耕しているトラクターの音などです。

たまに裏のおばさんが外でしゃべっていたり、遠くの畑で農作業をしている人の声がうっすらと聞こえます。他には田んぼの向かいにある道路に車がたまに通る音や郵便配達員がやって来る時のバイクのエンジン音くらいです。

昼間は本当にその他の音はしません。夏場は夜になると向かいの田んぼでカエルが大合唱をしていましたが・・

目に見える変化:一日の中で何かが動くのは畑で作業している人の姿が遠くに小さく見えたり、たまに通る車、近所の人の出入りぐらいです。

お昼前に郵便配達員が来るのが1日の中で大きなイベントでした。

日が暮れて辺りが暗くなると1日も終わりです。田舎は都会のように電灯は多くないので、日が暮れると本当に真っ暗になります。夜も8時を過ぎると外には誰もいなくなり、年配者の家は雨戸を閉めています。

その代わり、 都会と違って周囲の風景は四季で大きく変わります。都会の場合は道行く人の服装で季節が分かりますが、建物は変わらないので街中自体はあまり季節感がありません。

しかし田舎は自然がベースなのでそれぞれの季節に特徴があり、見る人を楽しませてくれます。私は山間部の雪の多い地域に住んでいたので、春が来るのがこんなに待ち遠しいと思ったことはありませんでした。

それほど春の時期は花が一斉に咲き乱れてありがたい思いがしました。

1日は同じ24時間なのに都会と田舎でこれほど時間の過ぎる速度が違うとは都会に住んでいた時には思いもしませんでした。

田舎は便利なものも少ないですが、その分時間が過ぎるのもゆっくりなので周囲に流されることなくマイペースで暮らせるところが私が特に気に入っていた点です。