電卓とノート

田舎暮らしというと都会で暮らすよりも安上がりになると思われがちですが意外にもそうではないようです。ここでは田舎で主に生活費が高騰する二つの理由、「車と暖房費」について検証します。

運転の走行距離数と車にかかるコストの関係

都会暮らしで自動車を所持していなかった方にとって今までかかる費用はゼロでしたが田舎では自動車の保有が必須になります。車は基本的に走行距離に応じて掛かるコストが異なってきます。

例えばど田舎に住んでいた私のケースとして、年間約25,000キロ車を走らせていました。(主に通勤と生活等)

仮に新車を150万で購入したとして、6年間で15万キロになるので大体買い替えの時期になります。この計算だと年間25万円が自動車本体にかかる費用となります。

もし家族で2台自動車を所有しているとなると×2なので年間50万円/月ごとに直すと4万円程度です。これに加えてガソリン代、保険費用、メンテナンス代などを含めると月にざっと7~8万円程度になります。

私の場合はかなりの距離を走らせていたので少々極端な例になるかもしれませんが、新車購入であっても走行距離が長いとあっという間に廃車しなくてはならなくなります。

それである人達は中古車を購入することで費用を節約しますが、中古車で年数が経過していると色々と修理箇所が出てくるのでいずれにしても費用はかかります。

修理費用を抑えるために新古車の程度の良い物を購入するのが総合的に見て金銭的な負担を軽減する賢明な選択肢のように思えます。

大都市部の車が必要でない地域で生活してきた方にとっては大きな負担になるでしょう。事前に年間どの程度車を走らせるか地元の人に聞いておいて費用を算出してみましょう。

冬場の灯油代とプロパンガス代

私が住んでいた地域は冬の一番寒い時期でマイナス10度にまで下がります。日中でも寒いと氷点下のまま一日過ごすことがあります。

東京だと冬場でも家でエアコンをつければかなり快適に過ごすことができます。しかし私の感覚として気温が氷点下になる地域はエアコンでは十分に部屋を暖められません。

さらに田舎の家は断熱効果があまり高くないので熱効率が悪い理由もあってファンヒーターか石油ストーブは必須です。

どちらも燃料は灯油なのでガソリンスタンドで入れてもらいますが近年の原油価格の高騰の影響もあって費用がかさみます。関東圏でも山間部では一日中ストーブを炊くので灯油の減りも早いです。

一部屋で過ごすか、あるいは何箇所か使うかによっても異なりますが、夫婦二人でも一ヶ月ごとに1~2万円程度はかかります。それに加えてプロパンガスは都市ガスと比べて割高なので特に冬場は費用がかさむのです。

温暖で近場に施設が揃ってる地域はおすすめ

上記の点に加えて田舎では仕事がなく、都市部と比べて給料も安いことから田舎暮らしが必ずしも金銭的に豊かになる方法でないことは気づかれたかもしれませんね。

もし、田舎暮らしで費用がかさむのが負担になるのであれば温暖な地域に住むことをおすすめします。特に冬場の時期氷点下にならない地域であれば暖房費も現状と変わらないでしょう。

もし自動車に掛かる費用を節約するのであれば、年間の走行距離が少なくても住む地域、つまりできるだけ近くに生活に必要な施設が揃っている所に住むことをおすすめします。