都会で生活していると近所の人の行動は「隣の人は何する人ぞ」と言う感じで全くもって分かりません。(良いか悪いかは別として)しかし田舎暮らしではプライベートはほぼ存在しないものと考えたほうが良いでしょう。
田舎でプライベートが存在しない理由
プライバシーという概念が薄いのが大きな理由です。日本は元々農耕民族で「皆で同じことを成し遂げる」と言うのが基本的なスタンスです。
皆で何かを成し遂げるには「助け合う」必要があり、相手を助けるには状況を逐一把握してなくてはなりませんので、プライバシーという概念はむしろ相手を知る障壁になるのでしょう。
欧米は元々狩猟民族と言われているので自己責任で物事が成り立っており、基本的に他者からの助けに依存していません。なので欧米ではプライバシーの概念が発達しているのでしょう。
それで田舎では地域の目が鋭いと言えます。自分の外での行動は逐一観察されていると見て間違いありません。善意に解釈すればそれだけ目を向けられている事になりますが、都会の方は鬱陶しく思うかもしれません。
道路が少ないのも近所の人にかち合いやすい理由の一つです。田舎の特に山間部は谷あいに大きな国道があり、そこから各部落へ入るような構造なので動きが丸わかりです。
田舎では車移動が基本ですが、車を見かけるとナンバープレートで誰かを識別します。例えば「宇都宮 は 11-22」は裏の佐藤さんだ、と言った具合にです。(数字の4桁だけで識別します)
最近は似たような形や色の車が多いので効果的な方法です。先ずナンバーを見てから運転手-助手席-後部座席などを自然を見渡して誰がどこに行こうとしているかをチェックします。
さらに田舎の家は外から敷地が丸見えなので、車の有無で家にいるかどうかがバレてしまします。同じような要領で、スーパーにいても床屋にいても食事処にいても動きが丸わかりです。
きっとこれがうわさ話の原因になるのでしょうが・・
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やましい事がなければいいじゃないか・・
と言うのが基本的な対処法です。つまり「気にしない」ことです。何かを隠そうとすればするほど怪しく映るので普通に生活しているのが変に怪しまれないコツですね。
もし本当にプライベートを楽しみたければ、たまには田舎から出て県の中心まで行くこともできるでしょう。(意外とそこでも見られていることがあるのですが・・)