畑で収穫したばかりの野菜
【イメージ図】

田舎暮らしの醍醐味は、ある程度の自給自足が楽しめるということです。

私の場合は山あいの農村部に住んでいたので、家の脇の畑で小さな家庭菜園を営んでいました。種まきからはじめて収穫できるまで育ててゆくのは本当に楽しい経験です。

野菜に味があることに初めて気がついた

自分が食べるためだけに作るので農薬を使う必要もありません。一般に流通している野菜の中にはまだ十分に熟していないうちに収穫して出荷するのが普通です。(トマトは青いうちにもぎ取ります)

しかし家庭菜園では熟した一番美味しい記事に収穫できるので、都市部のスーパーで買う野菜とは味が格段に違います。家の脇にある畑に行ってその日の野菜をもぎ取って洗って生で食べるのですが、野菜にこんなに味があるとは自分で育ててみて始めて気が付きました。

野菜自体は近所の商店に行っても新鮮な物が買えますし、無人販売所では農家の方が作った野菜のおこぼれを格安で買うことができます。また大家さんや近所の人からも沢山もらえるので、夏場の時期には野菜に事欠くことはありません。

人として自然な暮らしを営んでいる実感

私がしていた家庭菜園は生活のためというよりか楽しみでやっていました。育てる楽しみ、食べる楽しみを味わえるのが自給自足の醍醐味です。

晩秋の11月から4月のゴールデンウィークくらいの期間までは畑はお休みです。それで大抵地元の年配の方たちは秋が深くなってきた頃に白菜などを収穫して保存野菜を作ります。昔ながらの家ではこの時期白菜を洗ったり干したりする姿を見かけることができます。

今では商店まで足を運べば好きな野菜が手に入れられますが、保存野菜は冬場の時期にお漬物になって活躍します。昔の人たちは秋に収穫したお米と漬物、保存した野菜と味噌・醤油を使って冬場をしのいだのでしょう。

これが本来の日本人の暮らしなんですね。