通学する子どもたち

田舎へ移住する人たちの理由として「子どもの環境」を挙げる方たちもいます。確かに自然が豊かな環境は間違いなく子どもにとってはプラスになるのですが、通学が便利かどうかも考える必要があります。

私の住んでいた地域では小中学校は歩いて行ける範囲にありましたが、住む地域によっては親が車で送り迎えしなくてはならない場所もありました。

田舎といえども小学校は集団登下校だったようで安全面に関しては都市部と同様の注意が必要です。国道は交通量が少ないのですが、その分かなりスピードを出して走っているので事故の心配があります。

それに加えて他県からやって来る人もいますし、村にも少なからず変わった人がいるので人目が無い所を子どもが一人で歩くのは安全とは言えません。

私の住んでいた地域では、以前に小学校のプールあたりで熊が出没したので子どもたちはランドセルに鈴を付けて登下校していたようです。

高校に通うのが遠くて負担になる

小中学校に関しては通学はなんとかなるのですが、問題は高校です。

田舎によっては自転車で通える範囲に高校が無いのでバスでの通学になります。私の知人の子どもも往復数十キロかけて毎回市内まで通学していました。バスだと大体一時間以上かかります。(雪が降るとさらにかかる)

村のバス自体も本数が少ないので、万が一帰宅時間帯のバスを逃してしまうと親が迎えに行く羽目になります。

つまり村に住んでいると通学の圏内は、小中学校→村内、高校→市内、大学や専門学校→県内や大都市部という図式になります。

子どもを持たれる家庭の多くが高校までは通わせているので、移住する際には最低でも高校までの通学を確保できる環境に住むのが良いでしょう。