田舎暮らしでほとんどの人が感じるデメリットの一つとして「交通の便が悪い」というのがあります。田舎で生活をしている方であれば、かなりの割合の人が同意されると思います。
田舎と言うのは本来野山に囲まれていて街なかのように住宅が密集しているわけではありません。現状としては田舎=過疎地と考えても差し支えないと思います。
そのためインフラが充実しているとは言えず、特にバスの本数が非常に少ないのが特徴です。若い方であれば自家用車でどこでも出かけられますが、年配の方はちょっと不便です。
バスの本数と路線が少ない
田舎では自家用車の保有率が高く、一家に一台どころか「一人一台」の地域もあるようです。例えば夫婦二人暮らしで、ご主人が車で仕事に出かければ奥さんは別の車を使わざるを得なくなります。
そんな訳で田舎ではそもそもバスに乗る人が多くありません。バスに乗る人といえば、学生・一部の年配者・旅行や親戚に会いに来た人たち程度です。
元々バスに乗る人自体が少ないのでバス会社も採算を取るのが非常に難しいといったことから、田舎ではバス路線と本数が極端に少ないのです。
車に掛かる費用と年齢を考える
特に今まで車を所持しない環境で生活してきた方にとってはデメリットになるかもしれません。ガソリン代の高騰や自家用車の購入、メンテナンスや修理にかかる費用は負担になることでしょう。
田舎度合いによっても車の寿命は異なります。田舎と言っても近所にスーパーや銀行がある地域からど田舎のような場所まで様々です。年間の走行距離が長い地域は車の買い替え頻度が高く家計を圧迫することがあります。
それに加えて現時点で運転免許を持っていな方は田舎へ引っ越す前に免許を取得するのは必須です。そうでないと田舎ではほとんど動きが取れないと言えるほど不便です。
「田舎に引っ越してから教習所に通えば良い」とのん気に構えていると後々痛い目に遭います。先ほど書いたように田舎はバスの路線や本数が少ないので教習所に通うのも一苦労です。
ちなみに退職後に田舎へ移住を考えている方は(60歳前後)どの位の年齢まで車を運転できるか考慮しましょう。もし70歳前後で車を運転しないことにする場合、田舎で実質生活できるのは10年になるでしょうか?
この判断はどの程度の田舎度合いの場所に住むかにもよります。車中心の生活は人によっては大きなデメリットになるかもしれませんので、メリットと比較考慮すると良いでしょう。